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マレーシア、駐北朝鮮大使を召還 金正男氏事件巡り
2月20日、クアラルンプールで起きた金正男氏殺害事件の捜査手法を北朝鮮側が非難したことを巡り、マレーシア外務省は、カン・チョル駐マレーシア北朝鮮大使に抗議するとともに、駐北朝鮮マレーシア大使を平壌から召還した。写真は北朝鮮の当局者を乗せた車を取り囲む報道陣。プトラジャヤで撮影(2017年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[クアラルンプール 20日 ロイター] - クアラルンプールで起きた金正男氏殺害事件の捜査手法を北朝鮮側が非難したことを巡り、マレーシア外務省は20日、カン・チョル駐マレーシア北朝鮮大使に抗議するとともに、駐北朝鮮マレーシア大使を平壌から召還した。
マレーシア外務省によると、カン大使を同省に呼び、17日の会見でマレーシア政府を非難したことについて説明を求めたという。
外務省の声明では、カン大使はこの会見で、マレーシアについて外部勢力と結託しているなどと非難していた。
マレーシア外務省は北朝鮮のこうした主張を否定した。また、正男氏の遺体は近親者に引き渡すとした。これまでに申し出た近親者はいないという。
マレーシア保健省は、早ければ22日に検視結果を公表する考えを明らかにした。
マレーシア警察は、事件当日にマレーシアを出国した北朝鮮国籍の容疑者4人の行方を追っている。ジャカルタの出入国管理局の関係者がロイターに明らかにしたところによると、容疑者4人のうち少なくとも3人は、その日の夜のエミレーツ航空便でジャカルタからドバイに向かった。マレーシアのスター紙は、4人全員が平壌に戻ったと報じている。
こうした中、正男氏がクアラルンプール空港で女に襲われる場面をとらえたとされる防犯カメラの映像をフジテレビなどが公開した。
ロイターはこの映像の信頼性を確認できていない。警察関係者のコメントも得られていない。