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EU離脱めぐるメイ氏発言新味ない、英首相府が報道受けコメント

2016年10月27日(木)06時37分

 10月26日、メイ英首相が就任前に、EU離脱なら企業は国外に移転すると警告していたとの報道を受け、首相報道官は26日、首相が国民投票前に公の場で発言した内容だとして重要視しない立場を示した。ロンドンで撮影(2016年 ロイター/Peter Nicholls)

[ロンドン 26日 ロイター] - メイ英首相が就任前に、欧州連合(EU)離脱なら企業は国外に移転すると警告していたとの英紙ガーディアン報道を受け、首相報道官は26日、報道で伝えられた見解は首相が国民投票前に公の場で発言した内容だとして重要視しない立場を示した。

報道によると、当時内相を務めていたメイ氏は、ゴールドマン・サックスとの私的な会合で「欧州の一部でなくなれば、英市場よりも欧州の市場を開拓するべきではないかと言い出す企業が出てくるだろう」と述べていた。ガーディアンは発言の録音データを入手、ウェブサイトに公表した。

メイ首相は内相在任当時はEU残留派だった。EU離脱を決めた6月の国民投票後に首相に就任、その後は国民投票の結果を尊重する立場を示している。

ライバル政党はメイ氏がEU離脱による経済的な打撃を個人的には懸念しながらもこれを無視し、党内の欧州懐疑派をなだめるため「ハードブレグジット(強硬な離脱)」を推進していると批判している。

首相はまだこうした見解を持っているのかとの問いに対し、報道官は「英国民が離脱を決定した今、首相は英国のとり最も利益となる形で実行に移すことに注力している」と述べた。

ロイター
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