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米、「イスラム国」幹部殺害とのロシアの発表を否定
8月31日、米ホワイトハウスのアーネスト報道官は、過激派組織「イスラム国」(IS)の幹部、アブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で空爆によって殺害されたことについて、ロシアが関与していたことを示す証拠はないと語った。写真は同報道官。ワシントンで30日撮影(2016年 ロイター/Kevin Lamarque)
[エアフォースワン機内 31日 ロイター] - 米ホワイトハウスのアーネスト報道官は31日、過激派組織「イスラム国」(IS)の幹部、アブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で空爆によって殺害されたことについて、ロシアが関与していたことを示す証拠はないと語った。エアフォースワン機内で記者団に述べた。
米国防総省は30日、IS指導者のバグダディ容疑者の側近で広報担当を務めてきたアドナニ容疑者を標的とした空爆を実施したことを明らかにした。
ISはアドナニ容疑者が死亡したとする声明を出した。
一方、ロシア国防省は31日、同国軍の爆撃機が30日にシリア北部で空爆を行い、アドナニ容疑者を殺害したと発表した。
アーネスト報道官は「こうした主張を立証する事実は何も認識していない」と言明。
また、アドナニ容疑者について「世界中で一匹狼的な襲撃を実行に移すよう個人をそそのかす戦略を主導していた」と述べ、ISの支持者の勧誘でも大きな役割を果たしていたと指摘した。
米国防総省のクック報道官は31日の記者会見で、ロシア国防省の発表について「主張を裏付ける情報はない」と否定。ロシアはIS幹部を標的にした作戦にあまり熱心ではなく、精度の高い兵器を日常的に使ってはいないとの見解を示した。