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EU離脱後の関係、既存枠組みにとらわれず=メイ英首相
7月27日、メイ英首相はEU離脱後の関係について、既存枠組みにとらわれないとの認識を示した。写真はローマで同日撮影(2016年 ロイター/Remo Casilli)
[ローマ 27日 ロイター] - メイ英首相は27日、欧州連合(EU)離脱後の英国とEUとの関係について、必ずしも既存のEUと非加盟国の関係に倣うとは限らないとの認識を示した。レンツィ伊首相との会談後、共同会見で述べた。
これに先立ち、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙は、フォックス国際貿易相がメイ首相に対し、EUの関税同盟からの脱退を要請したと報じた。
一方、26日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)報道によると、フォックス国際貿易相は、英国は関税同盟にとどまるより、EUとの自由貿易協定(FTA)締結の方が可能性が高いとの考えを示した。
メイ首相はフォックス氏の発言に関して質問され、関税同盟と自由貿易協定の相違点に関する技術的、法的な立場を示したに過ぎないと答え、「この件に関し予断を持たずに検討する」と述べた。
その上で「われわれは英国とEUの双方に合ったモデルを構築すべきだ。必ずしも既存のモデルを採用するとは限らない」とした。
移民流入問題が争点となった先の国民投票の結果は、EUの移動の自由は継続できないとの明確なメッセージを送ったとする一方、英国は財・サービスの貿易に関し最善の合意を目指す必要があるとした。
レンツィ首相は英国民投票の結果を尊重するとしたが、離脱交渉に関して明確な行程表が必要との立場を示した。