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ISが市民を「人間の盾」に、イラク軍のファルージャ進攻で=国連

2016年06月01日(水)12時56分

 5月31日、イラク軍が「イスラム国」(IS)に支配されている中部ファルージャの奪還作戦を進める中、市内に取り残された一般市民らがISに「人間の盾」とされるなど、危機的状況にさらされていると国連などが訴えている。写真はイラク治安部隊とシーア派兵士。ファルージャで撮影(2016年 ロイター/Thaier Al-Sudani)

[キャンプ・タリク(イラク) 31日 ロイター] - イラク軍が過激派組織「イスラム国」(IS)に支配されている中部ファルージャの奪還作戦を進める中、市内に取り残された一般市民らがISに「人間の盾」とされるなど、危機的状況にさらされていると国連などが訴えている。

国連と共にシリア難民を支援をする「ノルウェー難民評議会」のヤン・エグランド事務局長は、「ファルージャで破滅的な状況が拡大している」と指摘。戦闘地域に取り残された家族が多数いるとし、死者が増える前に市民を安全に脱出させるよう双方の勢力に呼び掛けた。

また国連は、ISが数百人の一般市民を人間の盾としてファルージャ中心部に配置しているという複数の報告があると明かした。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の広報担当者は、ISが市民らの脱出を阻止していると述べた。

ISが2014年以降支配しているファルージャの奪還を目指す今回の作戦は、米国やイランなど各国の支援を受けた過去最大規模の作戦とされ、イラク政府が22日に開始を発表していた。

ロイター
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