トランプ氏集会で黒人団体が抗議、ＫＫＫ元幹部の支持拒否せず

２月２９日、米大統領選の共和党指名候補争いでトップを走る不動産王のドナルド・トランプ氏がバージニア州ラドフォードで開いた集会で、黒人市民団体などが抗議活動を繰り返した（２０１６年　ロイター/CHRIS KEANE）

［ワシントン　２９日　ロイター］ - 米大統領選の共和党指名候補争いでトップを走る不動産王のドナルド・トランプ氏が２９日にバージニア州ラドフォードで開いた集会で、黒人市民団体などが抗議活動を繰り返し、集会が何度も中断する騒動になった。

トランプ氏は２８日の米ＣＮＮとのインタビューで、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン（ＫＫＫ）」の元指導者からの支持を明確に拒否せず、この姿勢に非難が強まっているが、この日の集会では批判を受け流した。

トランプ氏は抗議をする人々に「メキシコ出身なのか」などと発言。同氏の支持者も抗議者らと向かい合って相対し、会場は一時騒然となった。

この日の集会は、選挙戦のヤマ場となる１日のスーパーチューズデーを控えて開かれた。バージニア州など多くの南部州で同日に予備選が行われ、事前の世論調査ではトランプ氏が指名獲得に向けた足場を固めるとみられている。

＊写真を差し替えて再送します。