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米産油量21年までに過去最高、シェール回復へ=国際エネルギー機関
2月22日、IEAは、米産油量が2021年までに過去最高となる見通しを示した。写真はノースダコタ州の油田で1月撮影(2016年 ロイター/Andrew Cullen)
[ロンドン 22日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は22日、米産油量が2021年までに過去最高となる見通しを示した。
効率向上を追い風に、国内生産者が価格低迷への抵抗力を高めるとみられている。
IEAはこの日出した報告書で、米産油量は今年と来年にやや減少すると予想。その後、日量1420万バレルに増加すると見通した。
米シェールガス生産量の減少幅は、今年が日量60万バレル、来年はさらに日量20万バレルと予測した。その後上向き、21年には日量500万バレルに回復するとした。2015年からは日量77万バレル増える。
世界供給量の伸びは、15━21年が日量410万バレルと予想、09━15年は日量1100万バレルだった。
IEAは「需給の均衡が取れるのは2017年になるだろう。ただ、大幅に積み上がった在庫により、原油価格の回復速度は緩やかになる見込みだ」と予想した。
現在の原油価格に基づくと、今年の石油輸出国機構(OPEC)全体の輸出収入は3200億ドルと、ピークだった12年の1兆2000億ドル、昨年の5000億ドルから減ると推計した。
相場低迷に伴う開発計画の遅れが予想され、OPEC産油能力の伸びは、21年までに日量80万バレルにとどまるとした。
制裁が解除されたイランが、OPEC産油量を押し上げるとしたが、OPEC第2の産油国となるには不十分との見方を示した。
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