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クリントン氏、政府要職転身者への高額退職金支払い禁止を支持
8月31日、2016年米大統領選で民主党最有力候補と目されるヒラリー・クリントン前国務長官は、政府高官に転身する企業幹部が受け取る高額ボーナスを禁じる法案への支持を表明した。ワシントンで4月撮影(2015年 ロイター/Gary Cameron)
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 2016年米大統領選で民主党最有力候補と目されるヒラリー・クリントン前国務長官は31日、政府高官に転身する企業幹部が受け取る高額ボーナスを禁じる法案への支持を表明した。
クリントン氏はハフィントン・ポストに掲載された論説で、政府とウォール街の間を行き来する「回転ドア」と呼ばれる人事交流を批判。「公務員の過去や未来が金融業界と結びついているならば」、国民の信頼を損なうことになると指摘した。
「国民はキツネが鶏小屋を守っているような不安に陥るだろう。政府で働く公務員は、石油企業や製薬企業、ウォール街の銀行や資産運用担当者ではなく国民のために働いているのだ」と同氏は述べた。
この法案は、民間企業から政府に転職する者が、今まで在籍した企業から「ゴールデンパラシュート」とも呼ばれる高額の退職金受け取りを禁止するもの。
ウォール街の規制強化を主張する民主党リベラル派にとっては、同法案を支持するかどうかがリトマス試験紙の役割を果たす。
リベラル派の旗手であるエリザベス・ウォーレン上院議員は、大統領選の各立候補者に同法案への支持を表明するよう呼びかけた。
同党指名争いでクリントン氏の有力対立候補とみられるバーニー・サンダース上院議員や、同じく出馬したマーティン・オマリー前メリーランド州知事はすでに法案への支持を表明している。