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スペイン統一地方選、国政与党は過去20年で最悪の結果に
5月24日、スペインで行われた統一地方選は、ラホイ首相率いる国政与党の国民党が大半の地域で安定多数を失うとみられ、同党にとって1991年以来最も厳しい結果となる見通し。マドリードの投票所で撮影(2015年 ロイター/Andrea Comas)
[マドリード/バレンシア 24日 ロイター] - スペインで24日行われた統一地方選は、ラホイ首相率いる国政与党の国民党が大半の地域で安定多数を失うとみられ、同党にとって1991年以来最も厳しい結果となる見通し。
統一地方選は17自治州のうち13自治州と8000以上の市町村で行われた。11月に予定されている国政選挙の前哨戦とも位置付けられている。
新党の中道右派シウダダノスと反緊縮を掲げる左派ポデモスは躍進し、国民党と社会労働党による長年の二大政党システムを覆すかたちとなった。
国民党は得票数が最大だったものの、同党と社会労働党は大半の地域で過半数を獲得できない可能性がある。その場合は少数党と連立交渉を行う必要がある。
首都マドリードでは、開票率97%時点で全57議席中、国民党が最多の21議席を獲得したが、ポデモス系の会派アオラ・マドリードが20議席を得た。社会労働党は9議席。アオラ・マドリードと社会労働党が左派連立を組む可能性もあり、実現すれば国民党は1991年以来、同市で野党に転落することになる。
国民党はバレンシアでも単独過半数を失う見通し。バルセロナではポデモス系の会派が最大勢力になるとみられる。