米偵察機が南シナ海上空を通過、中国「無責任で危険な行為」

　５月２２日、中国は、同国が人工島の建設を進めている南シナ海の南沙諸島付近の上空で、米軍が偵察機を飛行させたことについて「強い不満」を表した。写真は中国が永暑礁で進める人工島の画像を指し示す米偵察機の搭乗クルー。米海軍提供（２０１５年　ロイター）

［北京　２２日　ロイター］ - 中国は２２日、同国が人工島の建設を進めている南シナ海の南沙（英語名スプラトリー）諸島付近の上空で、米軍が偵察機を飛行させたことについて「強い不満」を表した。

米偵察機「Ｐ８Ａポセイドン」に搭乗して同行取材を行ったＣＮＮによると、中国海軍は２０日に南シナ海上空を通過した同偵察機に対し、８回にわたり警告を発した。

中国外務省の洪磊報道官は、規則に従って中国軍が同偵察機を追い払ったとし、「事故を起こしかねず、非常に無責任で危険な行為。地域の平和と安定を損ねる」と非難。「われわれは強い不満を表明する。国際法を順守し、挑発的な行動を控えるよう米国に求める」と述べた。

一方、米国のラッセル国務次官補（東アジア・太平洋担当）は米偵察機の飛行は「全く適切」であり、米国の海軍と軍用機は国際水域と空域で活動する権利を今後も「完全に行使し続ける」と語った。

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