ステランティス、28年までに仏生産台数を11%削減へ 需要低迷
12月2日 欧米自動車大手ステランティスのフランスでの生産が2028年までの3年間で11%減少して58万7800台となる見込みであることが分かった。写真はステランティスのロゴ。2024年9月、仏レンヌ近郊のシャルトル・ド・ブルターニュで撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)
[1日 ロイター] -
欧米自動車大手ステランティスのフランスでの生産が2028年までの3年間で11%減少して58万7800台となる見込みであることが分かった。同社が先週発表した推計を基づき、労働組合関係者2人がロイターに明らかにした。
ステランティスはフランスに5カ所の工場を持つ。今年、欧州での需要低迷を受けてポワシー、東部ミュルーズ両工場での生産を一時停止した。
関係者の1人によると、3工場で生産が減る見込みで、パリ近郊のポワシー工場の減少幅が最大となると予想されている。
また、欧州連合(EU)の今月10日が期限となる決定次第で予測が変わる可能性もある。この決定で、EU域内の二酸化炭素(CO2)排出削減目標が柔軟化するとともに、欧州自動車産業に向けた支援措置の導入が見込まれている。
1日発表されたデータによると、同社のフランスでの11月の自動車登録台数は前年同月比で5.5%減。市場シェアは前年同月の約27%から25.3%へ低下した。
アントニオ・フィローザ新最高経営責任者(CEO)は、来年早期に事業計画を発表する予定だ。他の施策としては、26年上半期に数十億ユーロの税引き前費用を計上することや、SUV(スポーツタイプ多目的車)「ジープ・チェロキー」などの人気モデルの復活、ハイブリッド車とガソリン車に再度力を入れる方針を明らかにしている。





