ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反落、800円超安 米株急落の流れ引き継ぐ

2025年11月14日(金)12時07分

2024年6月4日、アドバンテストのロゴ。REUTERS/Sam Nussey

[東京 14日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比847円29銭安の5万0434円54銭で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)による12月の追加利下げ観測が後退し、米国株式市場が急落した流れを引き継いだ。東京市場ではAI(人工知能)や半導体関連株が大幅安となった。物色は好決算銘柄や割安のバリュー株に向かった。

マリン・ストラテジーズの香川睦シニアマーケットアナリストは「AIや半導体関連株に割高感がみられる中、グロース株からバリュー株へ資金をシフトさせる動きが出ている」と分析する。一方、米政府機関再開や決算の一巡で市場に出尽くし感がある中、投資家の目線は来週19日の米エヌビディアの決算に向いているといい「内容次第では持ち直す可能性がある」とみている。

市場では日経平均の5万円割れが警戒されていたが、下値では押し目が入り、持ちこたえた。日経平均は514円安で寄り付き、程なく1035円安の5万0246円60銭まで下落したが、その後下げ幅を縮小した。

主力株では、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロン、フジクラが4─5%超下落し、4銘柄で日経平均を708円程度押し下げた。

TOPIXは0.82%安の3354.13ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆4694億5600万円だった。東証33業種では、値下がりは非鉄金属、機械、電気機器、情報・通信など21業種、値上がりは鉱業、不動産など12業種となった。

決算銘柄ではキオクシアホールディングスがストップ安売り気配となったほか、荏原製作所が15%超安、楽天グループは8%超下落した。TOPPANホールディングスは10%近く上昇し、東京建物も9%高でしっかりだった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが605銘柄(37%)、値下がりは934銘柄(57%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アマゾンとマイクロソフト、エヌビディアの対中輸出制

ワールド

米、台湾への戦闘機部品売却計画を承認 3.3億ドル

ワールド

ファイザー、肥満症薬開発メッツェラの買収を完了

ワールド

韓国、通貨安定化策を検討 ウォン7カ月ぶり安値
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 10
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中