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三菱UFJ、米オープンAIと戦略的連携 グループのAI活用拡大へ

2025年11月12日(水)17時29分

写真は三菱UFJフィナンシャル・グループのロゴ。2016年5月、都内で撮影。REUTERS/Thomas Peter

Miho Uranaka

[東京 12日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ12日、米オープンAIとの戦略的連携に関する契約を締結したと発表した。来年度開業予定のデジタルバンクに対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」を標準搭載するなど、グループ全体でのAI活用を広げて業務効率化と新たな顧客体験の創出を図る。

MUFGは、個人向けの金融サービス「エムット」に生成AIを組み込み、口座開設や各種サービスの申し込みをチャット形式で支援する仕組みを導入する。グループ各社のスマホアプリにもAIを連携させ、利用者の状況に応じて家計管理や資産運用の相談を自然な対話の流れで行えるようにする。

まずは、来年度開業予定のデジタルバンクに実装する。MUFGによると、生成AIをアプリの標準サービスとして実装を表明するのは国内初という。生成AIを通じて、若年層にも銀行サービスを身近に感じてもらうことで、将来の資産形成や投資などへの展開につなげたい考えだ。

また、2026年1月以降、全社員約3万5000人が生成AIの業務利用を開始し、文書作成や調査、顧客対応などの効率化も進める。両社は2024年10月、生成AIを用いた金融業務の高度化・効率化の取り組みを開始すると公表。広報担当者によると、24年度に135人だったAI専門人材を26年度中に350人超まで増やす。実証段階から本格運用へ移行し、グループのAI活用を拡大する。

ロイター
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