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午前の日経平均は小反発、好決算銘柄に買い TOPIX最高値

2025年11月12日(水)11時45分

 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比84円36銭高の5万0927円29銭となった。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比84円36銭高の5万0927円29銭となった。好決算銘柄への物色が活発となり、相場を支えた。一方、前日に決算を発表したソフトバンクグループは大幅下落し、指数の重しとなった。朝方は300円超安となる場面もあった。一方、TOPIX(東証株価指数)はしっかりで、史上最高値を更新した。

日経平均は前営業日比145円高と底堅くスタートしたが、その後マイナス圏に沈み、一時305円安の5万0537円50銭まで下落する場面があった。指数寄与度の高いハイテク銘柄の一角が安く、重しとなったが、売りが一巡した後はプラス圏で底堅い動きとなった。プライム市場では8割超の銘柄が上昇するなど、全体的には買いが優勢となった。日経平均は前場後半に180円高まで値上がりした。

ソフトバンクGの株価について市場では「決算は良かったが、上昇基調が続いていたので、利益確定売りが先行したようだ」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。

三菱UFJeスマート証券のチーフストラテジスト・河合達憲氏は「ここまでで出そろった決算を踏まえると、通期見通しを上方修正する企業も多く、全体的に良い内容」と話している。目先の日本株については、業績の底堅さを背景にしっかりした動きが続くのではないか、とみている。

TOPIXは1.03%高の3355.51ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆4385億3100万円だった。東証33業種では、医薬品、非鉄金属、不動産など29業種が値上がり。金属製品、情報・通信、ゴム製品など4業種は値下がりした。

個別では、アドバンテスト、東京エレクトロンが軟調。一方、TDK、日東電工など電子部品関連は堅調だった。主力のトヨタ自動車はしっかり、ソニーグループは大幅高となった。ファーストリテイリングは小幅高だった。

前日に決算を発表した三井金属は20%超高となり、プライム市場の値上がり率トップ。半面、前日に未公表だった2025年12月期通期の業績予想について、最終赤字になるとの見通しを示したSUMCOは19%超安と大幅下落した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1354銘柄(84%)に対し、値下がりが228銘柄(14%)、変わらずが29銘柄(1%)だった。

ロイター
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