マネーストックＭ３、10月は前年比1.0％増 伸び率横ばい＝日銀

写真は日銀と日本国旗。2024年3月、東京で撮影。Reuters/Kim Kyung-Hoon

Takaya Yamaguchi

［東京　１２日　ロイター］ - 日銀が１２日発表した１０月のマネーストック（通貨供給量）速報によると、「Ｍ３」の平均残高は前年比１．０％増の１６１７兆８０００億円だった。伸び率は前月と同じだった。

残高は前月から減少したが、季節調整済みでは１６２３兆９０００億円と６カ月連続で増加。過去最高を更新した。「Ｍ２」は前年比１．６％増で、６カ月続けてプラス幅を拡大した。

Ｍ３のうち、現金通貨は１．６％減と前年比マイナスが続いた。現金保有の多くを占める家計部門で、キャッシュレス化が進展していることが背景とみられる。預金通貨も０．６％減とマイナスが続いた。

一方、定期預金などが含まれる準通貨は５．０％増と、高い伸びを維持した。

広義流動性は前年比２．２％増の２２３０兆８０００億円で、４カ月連続でプラス幅が拡大した。広義流動性のうち国債は１７．５％増え、家計の個人向け国債人気を浮き彫りにした。

＊日銀の発表資料は以下のＵＲＬをダブルクリックしてご覧下さい。

マネーストック： http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms2510.pdf