ニュース速報
ビジネス

EU、中国のレアアース規制強化でG7と提携模索

2025年10月14日(火)21時22分

欧州連合(EU)は14日、中国によるレアアース(希土類)の輸出管理強化への対応で米国をはじめとする主要7カ国(G7)との協調を模索する方針を示した。セリウム、ランタンなどのレアアースを含む鉱物バストネサイトのサンプル、北京の中国地質博物館で14日撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)

Philip Blenkinsop

[ホーセンス(デンマーク) 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)は14日、中国によるレアアース(希土類)の輸出管理強化への対応で米国をはじめとする主要7カ国(G7)との協調を模索する方針を示した。

セフコビッチ欧州委員(通商担当)は中国の措置は不当とし、デンマークで14日開催するEUの貿易関係閣僚会合で「重大な懸念事項」として討議すると述べた。

この問題でラトニック米商務長官と協議したと明らかにし、15日にG7の財務相が選択肢を協議する公算だと述べた。同氏が来週初めに中国側と協議する見込みも示した。

G7との協調は、重要鉱物の採掘・加工の共同プロジェクトなど、供給の多様化を図る取り組みとして進めることも可能と指摘した。

「こうしたプロジェクトはもちろん時間を要する。しかし中国から今回のようなシグナルが出た以上、可能な限りプロセスを加速させることに注力しなければならない」と語った。

デンマークのラスムセン外相は、EUが団結して「強硬」な対応をとり、中国に公正な行動をとるよう圧力をかけるべきと述べた。ただ関税措置でなく、率直でオープンな話し合いを提唱した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:アマゾン熱帯雨林は生き残れるか、「人工干

ワールド

アングル:欧州最大のギャンブル市場イタリア、税収増

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 10
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中