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独IFO業況指数、3月は93.3に上昇 銀行部門の混乱影響せず

2023年03月27日(月)19時07分

 独IFO経済研究所が27日発表した3月の業況指数は93.3で、前月の91.1から上昇した。写真はフランクフルトで2021年10月撮影(2023年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ベルリン 27日 ロイター] - 独IFO経済研究所が27日発表した3月の業況指数は93.3で、前月の91.1から上昇した。エネルギー危機やインフレ高進にもかかわらずドイツ経済が回復基調であることを示唆した。

ロイターがまとめたアナリストの予想(91.0)も上回った。

5カ月連続の上昇となった。期待指数の上昇が主因。

3月の期待指数は91.2と、前月改定値の88.4から上昇。少なくとも過去1年で最高となった。

IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏はロイターに、銀行部門の混乱にもかかわらず、明るい企業心理に変化はないと指摘。これまでのところ国内銀行に影響が出ていないことが理由とみられると述べた。

ハウク・アウハウザー・ランペのアレクサンダー・クルーガー氏は「結局のところ、業況感は期待にしか基づいていない。今年の本格的な回復はまだ見込めないようだ」と指摘。

コメルツ銀行のチーフエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は上昇を歓迎しながらも、欧州中央銀行(ECB)の利上げの効果が出るには少なくとも数四半期かかるとし、下半期の景気回復の重しになると述べた。

IFOのボールラーベ氏は、冬季の景気後退の可能性は一段と低下したと分析。ドイツ産業の輸出見通しはやや改善したが、本格的な勢いはまだ見られないと述べた。

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