ニュース速報

ビジネス

失業率12月は2.5%で前月と同水準、有効求人倍率1.35倍で横ばい

2023年01月31日(火)08時58分

 総務省が1月31日発表した2022年12月の完全失業率(季節調整値)は、2.5%で前月と同水準だった。都内で15日撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 31日 ロイター] - 総務省が31日発表した2022年12月の完全失業率(季節調整値)は、2.5%で前月と同水準だった。厚労省が発表した有効求人倍率は1.35倍で、こちらも前月から横ばいだった。

ロイターがまとめた完全失業率の事前予測は2.5%だった。

男性の失業率は2.7%と前月に比べ0.1ポイント低下。女性は2.2%で前月と同じだった。

就業者数(季節調整値)は6719万人で前月に比べ6万人増加。

完全失業者数(同)は171万人で、前月から2万人減少した。内訳は「新たに求職」が4万人増加。「自発的な離職(自己都合)」が2万人減少、「非自発的な離職」が3万人減少だった。

2022年暦年の完全失業率は2.6%と、前年に比べ0.2ポイント低下した。完全失業者数は179万人と、16万人減少した。

<有効求人倍率、上昇頭打ちか見極め>

12月の有効求人倍率は10、11月と同水準となった。横ばいで推移しているが、新型コロナウイルス禍からの経済正常化の動きのもと、全体として改善傾向にあるという。

有効求人倍率は求職者1人当たりに企業からの求人が何件あるかを示す。有効求人数(季節調整値)は前月に比べて0.4%減、有効求職者数(同)は0.3%減だった。

12月の新規求人数(原数値)は前年同月比4.8%増加。産業別では「生活関連サービス業、娯楽業」が同18.5%増と大きく伸びた。このほか「サービス業(他に分類されないもの)」が7.9%増、「宿泊業、飲食サービス業」が同6.9%増となった。

この結果、22年暦年の有効求人倍率は1.28倍となり、21年暦年の1.13倍を0.15ポイント上回った。有効求人は前年に比べて12.7%増となり、有効求職者数は0.7%減となった。求人が大きく伸びており、21年に比べて新型コロナの影響が薄まってきた状況を示した。

(杉山健太郎)

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7外相、イスラエルとイランの対立拡大回避に努力=

ワールド

G7外相、ロシア凍結資産活用へ検討継続 ウクライナ

ビジネス

日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え

ワールド

アラスカでの石油・ガス開発、バイデン政権が制限 地
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中