ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、堅調な米指標受け大幅利上げ観測高まる

2022年12月06日(火)07時27分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロやポンドに対して上昇した。2011年ソウルで撮影(2022年 ロイター/Lee Jae-Won/File Photo)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロやポンドに対して上昇した。11月の米サービス業に関する経済指標が予想外に好転したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が直近の想定よりも大幅な利上げを決定するかも知れないとの観測につながった。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した11月の非製造業総合指数(NMI)は56.5と、予想外に上昇した。内訳の雇用も改善し、来年に景気後退が懸念される中でも米経済の基調的な勢いを示した。ロイターのまとめたアナリスト予想は53.3だった。

BMOキャピタル・マーケッツのエコノミスト、プリシラ・ティアガモアティ氏は11月NMIは「金融情勢の引き締まりにもかかわらず、米経済が依然として力強さを見せていることを浮き彫りにした」と指摘。「成長見通しには朗報だが、需要を抑制しインフレに対応しようとしているFRBにとっては芳しくない内容」と述べた。

ドル/円は1.68%高の136.615円。前週末には133.62円と3カ月半ぶりの安値を付けていた。一方、ポンド/ドルは0.94%安の1.2178ドル。アジア時間には1.2345ドルと5カ月超ぶりの高値を付けていた。

ユーロ/ドルは0.42%安の1.0494ドル。序盤には1.0585ドルと6月28日以来の高値を付けた。

ラボバンクのシニアFXストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「『インフレのピーク、金利のピーク、ドルのピーク』に関する問題は徐々に『インフレの持続性、より高水準かつより長期にわたる金利の持続性』に変わりつつある」とした。

中国で4日に新型コロナウイルス対策の厳格な行動制限を緩和する動きがさらに広がったことを受け、中国人民元は上昇。オフショア人民元は6.7967元と9月中旬以降で初めて7.0元を割り込んだ。

ドル/円 NY終値 136.74/136.77

始値 135.28

高値 136.86

安値 135.03

ユーロ/ドル NY終値 1.0491/1.0493

始値 1.0563

高値 1.0594

安値 1.0481

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トヨタ、23年度は世界販売・生産が過去最高 HV好

ビジネス

EVポールスター、中国以外で生産加速 EU・中国の

ワールド

東南アジア4カ国からの太陽光パネルに米の関税発動要

ビジネス

午前の日経平均は反落、一時700円超安 前日の上げ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中