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来期業績、今期と比べて必ずしも良いと想定せず=コマツ社長

2022年12月05日(月)19時32分

[東京 5日 ロイター] - コマツの小川啓之社長は5日の合同取材会で、2024年3月期の業績について、北米での金利上昇やインフレ、経済成長鈍化などの影響が出るため「必ずしも今期と比べて良いとは思っていない」との見解を示した。

鉱山機械の需要は「現状の資源価格が維持される限り、来年度も比較的堅調」と述べた。建設機械の需要は「厳しく見ている」といい、特に欧州や北米が「心配」で、東南アジアは国によって濃淡があるものの「堅調」との見方を示した。北米は金利上昇の影響で住宅着工件数が減少。欧州ではロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰し、サプライチェーンも混乱しており「受注も若干、減速気味」と述べた。

現在出荷を停止しているロシア事業については、従来通り現時点では撤退を考えておらず「(現地従業員の)雇用と安全を守るというのがわれわれの基本的な考え方」と話した。

車両事業の撤退を決めた防衛産業については、弾薬事業は「継続する」と話した。弾薬事業は売上高の1%にも満たず利益も上がらず「あくまでも国防に寄与するもの」と説明。日本政府に対しては、技術者、サプライヤー、設備の維持ができるよう「安定した量の確保をお願いしたい」と述べた。

ロイター
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