ニュース速報

ビジネス

米当局が大手金融16社に18億ドル支払い命令

2022年09月28日(水)10時08分

米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)は27日、バークレイズ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、クレディ・スイス、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、UBSを含む大手金融16社に合計18億ドルの制裁金を科すと発表した。写真は、SECの紋章。2021年5月12日にワシントンで撮影。(2022年 ロイター/Andrew Kelly)

[27日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)は27日、バークレイズ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、クレディ・スイス、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、UBSを含む大手金融16社に合計18億ドルの制裁金を科すと発表した。従業員が個人の携帯端末などで業務内容を含むやり取りをしていたことが理由。

当局によると、これらの金融機関は2018年1月から昨年9月まで、従業員同士が個人の端末にあるワッツアップなどのアプリやショートメッセージなどを使って仕事に関係ある話を定期的に行っていたのに、その大部分の記録を適切に保存していなかったことが連邦証券法違反に該当するという。

記録が保存されないと、SECが別の事案で調査する際の証拠収集の妨げになるとみなされている。

SECは「各金融機関は、自分たちの行動が連邦証券法の記録保持条項違反に当たると認め、法令順守態勢の改善とともに今回の事案解決に向けた手続きに着手している」と説明した。

CFTCによると、バンク・オブ・アメリカでは、トレーダーがワッツアップを使用し、トレーディング部門トップがトレーダーに対して私用端末上のメッセージを定期的に削除するよう指示していた。

野村では、あるトレーダーがCFTCが文書保存を要求した後に、取引に関連したメッセージを削除していた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

TSMC株が6.7%急落、半導体市場の見通し引き下

ワールド

イスラエルがイラン攻撃と関係筋、イスファハン上空に

ビジネス

午後3時のドルは154円前半、中東リスクにらみ乱高

ビジネス

日産、24年3月期業績予想を下方修正 販売台数が見
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中