ニュース速報

ビジネス

米FRB副議長、ボルカールールや資本規制の見直しに着手

2018年01月22日(月)08時48分

 1月19日、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長(写真)は、銀行の自己勘定取引などを禁じた「ボルカールール」や銀行の資本規制などの見直しを計画していると明らかにした。ニューヨークで2006年7月撮影(2018年 ロイター/Keith Bedford)

[ワシントン 19日 ロイター] - クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長は19日、銀行の自己勘定取引などを禁じた「ボルカールール」や銀行の資本規制などの見直しを計画していると明らかにした。

2007─09年の金融危機を受けて導入された金融規制をFRBがどのように緩和できるかについて、初めて全体像を示した。

クオールズ氏は、景気促進に向けて規制緩和を進めるトランプ大統領によって起用された当局者の1人。

クオールズ氏は銀行に課すレバレッジ比率の再調整や、損失を吸収する資本要件の簡素化にも取り組んでいることを明らかにした。

また国内業務中心の大手行に対する流動性要件の調整に向けてFRBは具体的措置を講じるべきで、ストレステスト(健全性審査)についても透明性をさらに向上すべきとの見解を示した。

ボルカールールを簡素化し、順守可能で過度の負担にならない規制にするための提案に5つの機関監督が取り組んでいると説明。提案の詳細やスケジュールについては明らかにしなかった。

その上で、ボルカールールの簡素化にはかなりの作業と時間がかかるとの認識を示した。

一方、レバレッジ比率の変更については比較的早期に公表できるとし、他の資本要件についても簡素化するための作業を進めていると語った。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中