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米FRB副議長、ボルカールールや資本規制の見直しに着手
1月19日、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長(写真)は、銀行の自己勘定取引などを禁じた「ボルカールール」や銀行の資本規制などの見直しを計画していると明らかにした。ニューヨークで2006年7月撮影(2018年 ロイター/Keith Bedford)
[ワシントン 19日 ロイター] - クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長は19日、銀行の自己勘定取引などを禁じた「ボルカールール」や銀行の資本規制などの見直しを計画していると明らかにした。
2007─09年の金融危機を受けて導入された金融規制をFRBがどのように緩和できるかについて、初めて全体像を示した。
クオールズ氏は、景気促進に向けて規制緩和を進めるトランプ大統領によって起用された当局者の1人。
クオールズ氏は銀行に課すレバレッジ比率の再調整や、損失を吸収する資本要件の簡素化にも取り組んでいることを明らかにした。
また国内業務中心の大手行に対する流動性要件の調整に向けてFRBは具体的措置を講じるべきで、ストレステスト(健全性審査)についても透明性をさらに向上すべきとの見解を示した。
ボルカールールを簡素化し、順守可能で過度の負担にならない規制にするための提案に5つの機関監督が取り組んでいると説明。提案の詳細やスケジュールについては明らかにしなかった。
その上で、ボルカールールの簡素化にはかなりの作業と時間がかかるとの認識を示した。
一方、レバレッジ比率の変更については比較的早期に公表できるとし、他の資本要件についても簡素化するための作業を進めていると語った。