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英CPI、12月は前年比+3.0% 6月以来の鈍化
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した12月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.0%上昇し、約6年ぶり高水準となった前月の3.1%から伸びが鈍化した。CPI上昇率の低下は6月以来。
ロイターのエコノミスト調査でも3.0%の上昇が予想されていた。
12月は食品価格や航空運賃の上昇が鈍化した。
英国では、欧州連合(EU)離脱を決めた2016年6月の国民投票以降、ポンド安を背景に輸入コストが上昇し、インフレが加速した。
こうしたポンド安の影響が薄れるに伴い、CPIの上昇は鈍化するとみられている。
ただ、ONSの統計学者ジェームズ・タッカー氏は「12月CPI上昇率の小幅な低下が長期的なインフレ鈍化の始まりとなるかどうか見極めるのは時期尚早だ」と述べた。
アバディーン・スタンダード・インベストメンツのチーフエコノミスト、ルーシー・オキャロル氏は、インフレ率は今後数カ月、3%近傍で安定的に推移した後、ポンド安の影響が緩和されることで年内は伸び率が緩やかに縮小すると指摘。「インフレ率の鈍化は短期的には利上げ圧力を低下させる」と述べた。
12月の生産者物価投入指数は前年同月比4.9%上昇。伸び率は11月の7.3%から低下し、16年7月以来の低さとなった。エコノミスト予想は5.4%上昇だった。
一方、生産者物価産出指数は前年比3.3%上昇し、前月の3.1%から伸びが加速。エコノミストは2.9%への鈍化を予想していた。
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