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NY市場サマリー(8日)
[9日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。最近上昇していたユーロに利益確定売りが出る中、ドルは対主要通貨バスケットで約1週間ぶり高値をつけた。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.46%上昇し、92.368.
ユーロ/ドル
ジェフェリーズの為替マネジング・ディレクター、ブラッド・ベクテル氏は「ユーロは1.20ドルを上抜け、幾分行き過ぎの感があった」と指摘。「そのためユーロに利食い売りが出ているほか、健全な調整が入り、ドルを幾分押し上げている」と語った。
前週5日に発表された12月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)が前月から鈍化したことは引き続きユーロへの圧迫材料となった。反面、前週発表された米指標は概ね堅調な内容で、ドル上昇の一助となった。
前出のベクテル氏は「クリスマス以降のドル売りはやや行き過ぎており、それを一部取り戻している」と指摘した。
ポンドは対ユーロで上昇。英国で行われた内閣改造が、政治的不透明性を一部解消したことを好感した。
カナダドル
仮想通貨ビットコインは下落。ビットスタンプ取引所
<債券> 国債利回りがほぼ変わらず。
ドイツ国債に需要が集まったほか、連邦準備理事会(FRB)当局者が年内の利上げが2回にとどまる可能性を示したことが注目された。
キャンター・フィッツジェラルドのアナリストは「全般的に非常に静かな取引となった。この日の早い段階では、欧州とドイツ国債の値動きにやや追随していた」と語る。
ドイツ10年債利回り
ボスティック米アトランタ地区連銀総裁は、賃金や物価圧力の低迷などを背景に、今年必要な利上げ回数は2回以下にとどまる可能性があるとの見方を示した。
また、米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は、FRBが金融政策決定の新たな枠組みに物価水準目標を採用することは、将来のリセッション(景気後退)を予防する一助になり得るとの見解をあらためて示した。
市場の関心は、9日の3年債、10日の10年債、11日の30年債入札に集まる。
DAダビッドソンの債券部門幹部は「10年債利回りが2.40━2.50%のレンジ内での取引となっているもようで、一部投資家の関心を集めるだろう」「より長期の債券需要が大きい」と話した。
10年債利回り
3年債利回り
<株式> まちまちで取引を終えた。S&P総合500種は小幅高となる一方、ヘルスケア関連株と金融株が相場を圧迫。決算発表を控えているほか、今年に入ってからの上昇を受け、騰勢が一服した。
<金先物> 利益確定の売りに押され、12営業日ぶりに反落した。中心限月2月物の清算値 は、前週末比1.90ドル(0.14%)安の1オンス=1320.40ドル。
相場は前週末5日、中心限月の清算値としては昨年9月15日(1325.20ドル)以来約3カ月半ぶりの高値を付けていた。しかし、1325ドル付近の節目を抜けなかっ たため、この日未明ごろから徐々に値を崩してマイナス圏に転落。外国為替市場でドル安・ ユーロ高に歯止めが掛かり、ドル建て商品の割安感が薄れたことなどが引き金となり、利 益確定の売りが台頭した。
<米原油先物> 供給過剰懸念の後退などを背景に買いが優勢となり、反発した。米国産標準油種 WTIの中心限月2月物の清算値は前週末比0.29ドル(0.47%)高の1バレル= 61.73ドル。3月物は0.31ドル高の61.72ドルとなった。
米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが前週末5日に公表した同日までの1週間の原 油掘削リグ稼働数は前週比5基減の742基となった。これを受けて、供給増の懸念が後 退したことから、原油に買いが入った。また、イラン政情不安も引き続き相場を支えた。
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