ニュース速報

ビジネス

小幅続伸、終値で年初来高値 東証1部出来高6年ぶり低水準

2017年12月25日(月)15時32分

 12月25日、東京株式市場で日経平均は小幅に続伸し、今月11日に付けた終値ベースの年初来高値を更新した。朝方は小口の利益確定売りが先行したが、後場にプラスに転じた。写真は2016年11月に都内の株価ボードの前で撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に続伸し、今月11日に付けた終値ベースの年初来高値を更新した。朝方は小口の利益確定売りが先行したが、後場にプラスに転じた。日銀によるETF(上場投信)買いの期待が支えとなった。クリスマスで海外投資家の多くが休暇入りしたとみられる中、薄商いとなり、東証1部の売買代金は今年最少。出来高は2011年12月30日以来、約6年ぶりの低水準となった。

TOPIXは小幅に4日続伸。終値は連日の年初来高値となった。東証1部売買代金は15年12月28日以来、約2年ぶりの低水準だった。

日経平均の日中値幅(高値と安値の差)は約79円と、膠着感が強い相場だった。国内外に手掛かり材料が乏しいうえ、市場参加者も限られた。「大型株が総じて小高く、指数はしっかりの印象。ただ上に行くにはもう少し市場のエネルギーが欲しい」(ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏)との声が聞かれた。

セクター別では金属製品が堅調。化学工業は後場一段高となり、取引時間中の過去最高値を更新した。石油関連や繊維、精密機器もしっかり。一方、海運が下落率トップ。証券、銀行など金融セクターの一角も売りが優勢だった。

個別銘柄ではニトリホールディングス<9843.T>が大幅安。同社が22日発表した2017年3―11月期の連結営業利益は前年同期比0.3%増の704億円だった。店舗販売や通販事業が好調で売上高は伸びたが、積極的な新規出店による人件費増加や既存店の改装費用などが利益を圧迫した。利益の伸びが低調だったことを嫌気した売りが出た。

半面、ジーンズメイト<7448.T>が一時27%近く上昇。22日に発表した12月度の既存店売上高は前年比13.2%増となった。既存店客単価は同13.1%増。既存店客数は2カ月ぶりに増加しており、直近の業況を好感した買いが入った。

東証1部の騰落数は、値上がり889銘柄に対し、値下がりが1073銘柄、変わらずが102銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22939.18 +36.42

寄り付き    22909.41

安値/高値   22870.19─22948.83

TOPIX<.TOPX>

終値       1831.93 +2.85

寄り付き     1830.79

安値/高値    1826.61─1832.3

東証出来高(万株) 105644

東証売買代金(億円) 15458.21

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中独首脳会談、習氏「戦略的観点で関係発展を」 相互

ビジネス

ユーロ圏貿易黒字、2月は前月の2倍に拡大 輸出が回

ビジネス

UBS、主要2部門の四半期純金利収入見通し引き上げ

ビジネス

英賃金上昇率の鈍化続く、12─2月は前年比6.0%
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 2

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア黒海艦隊「主力不在」の実態

  • 3

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 4

    韓国の春に思うこと、セウォル号事故から10年

  • 5

    中国もトルコもUAEも......米経済制裁の効果で世界が…

  • 6

    【地図】【戦況解説】ウクライナ防衛の背骨を成し、…

  • 7

    訪中のショルツ独首相が語った「中国車への注文」

  • 8

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    「アイアンドーム」では足りなかった。イスラエルの…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...当局が撮影していた、犬の「尋常ではない」様子

  • 4

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 7

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    猫がニシキヘビに「食べられかけている」悪夢の光景.…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中