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東京マーケット・サマリー(7日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円半ば。朝方から株高を背景に底堅く推移していたが、午後、日経平均が一段高になるとドルも連れ高となった。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発した。前日の大幅安の反動で朝方から買い戻しが先行。米国株や為替が穏やかな値動きだったことも安心材料になった。あすのメジャーSQ(特別清算指数)算出に向けた先物のロールオーバーが順調に進み、需給懸念が後退したことで、後場は上げ幅が300円を超えた。引き締め方向への政策シフトが警戒される中国株は軟調だったが、日本株に対する影響はみられなかった。
東証1部騰落数は、値上がり1716銘柄に対し、値下がりが269銘柄、変わらずが60銘柄だった。
<短期金融市場> 17時08分現在
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.043%になった。前日に強含んだ要因の試し取りの動きがなかった分、レートは低下した。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。新発3カ月物国庫短期証券(TB)の入札結果で、最高落札利回りはマイナス0.1414%、平均落札利回りはマイナス0.1522%と前回(最高:マイナス0.1712%、平均:マイナス0.1995%)に比べて上昇し、いずれも9月20日以来約3カ月ぶりの水準となった。
<円債市場>
国債先物中心限月12月限は前日比2銭高の150円93銭と小幅続伸で引けた。朝方は、日経平均株価の反発や30年債入札への警戒感から上値を重くして取引が始まったが、良好な需給環境が相場を下支え。午後に発表された30年債入札結果が順調になると、持ち直して小幅高まで買われた。現物市場は底堅い展開。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時同0.5bp高い0.055%に小幅上昇した。入札をこなした超長期ゾーンは買い戻しが入り、30年債や40年債は利回りが低下した。
30年債入札で応札倍率は4.38倍と前回(3.43倍)を上回り、2014年5月以来3年7カ月ぶりの高水準となった。ALM(資産・負債の総合管理)運用上、年限を長期化したい一部生保勢をはじめ最終投資家の需要があったもようだ。
黒田日銀総裁は講演で、現行の政策枠組みのもとで目指している適切なイールドカーブの判断は、経済・物価・金融情勢という3つの基準それぞれの展開によって「当然、変化していく」とし、変化に応じたイールドカーブを考えていくことになると語った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券・シニアマーケットエコノミストの六車治美氏は「新たに先行きの政策を示唆するような発言はなかった」としながらも、「最近は金融機関の仲介機能やリバーサルレートの議論、緩和や低金利長期化の副作用に関する発言が目立っている。その真意は分からないが、物価が思うように上がらなければ追加緩和の可能性に言及した片岡委員の発言をけん制する意図があるのかもしれない」との見方を示した。