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米10月新築住宅販売、10年ぶり高水準 3カ月連続増

2017年11月28日(火)05時14分

[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した10月の新築住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比6.2%増の68万5000戸となり、2007年10月以来、10年ぶりの高水準となった。戸数は前月比で3カ月連続のプラス。

市場予想は6%の減の62万5000戸だった。

在庫や熟練作業員、土地の不足に加え、大型ハリケーンの影響もあり、住宅市場は一時的に停滞していたが、10月の中古住宅販売も伸びており、市場は再び活況を呈しつつある。

MUFG(ニューヨーク)の首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「新築住宅販売は一種の先行指数となっており、10月に急増したことで、年末に向け経済の勢いが一段と増していることが示された。人生最大の買い物である住宅を購入するには大きな信頼感が必要だ」と述べた。

一部エコノミストの間では10月は天候が温暖だったことで住宅販売が押し上げられたとの見方も出ている。

地域別では北東部は前月比30.2%増で07年10月以来の高水準に。南部も1.3%増で10年ぶり高水準となった。西部、中西部も前月比プラスだった。

ウエルズ・ファーゴ証券(ノースカロライナ州)のシニアエコノミスト、マーク・ビトナー氏は「販売は北東部と中西部で大きく伸びたが、両地域とも戸数の面で他の地域を大きく下回る地域で、天候要因に大きく左右される傾向がある」としている。

10月の販売戸数のうち、建築中または着工前のものは3分の2を超える。

住宅在庫は1.4%増の28万2000戸。09年5月以来の高水準となった。販売に対する在庫の比率は4.9カ月と前月から0.3カ月分低下。16年7月以来の低水準となった。

9月の新築住宅販売は当初の66万7000戸から下方修正され64万5000戸となった。

ジローの首席エコノミスト、スベンジャ・グデル氏は「市場では手頃な価格の新築住宅不足が目立っており、建設業者は『飢餓状態』にある市場を無視することはできない」とし、「土地、労働力、木材の価格は今後も上昇し続けると予想されるなか、建設業者は市場の需要を満たすため価格を抑えた開発オプションを模索せざるを得なくなる」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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