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ドル111円半ばへ小幅反発、勢いなし
11月24日、午後3時のドル/円は、午前9時時点から小幅高の111円半ば。実需や短期筋を中心に散発的な買い戻しが進んだが、米休場の合間の週末とあって参加者の動きは鈍く、勢いは限られた。写真は都内で1月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、午前9時時点から小幅高の111円半ば。実需や短期筋を中心に散発的な買い戻しが進んだが、米休場の合間の週末とあって参加者の動きは鈍く、勢いは限られた。
日米ともに休日だった23日、ドルは一時111.07円まで下落。9月18日以来2カ月ぶりドル安/円高水準をつけた。米金利低下に伴うドル安、中国株安を警戒した円高などが影響したという。ただ取引量は少なかったもようで、短期筋の持ち高調整がより大きく影響したとの指摘も少なくなかった。
休暇明け東京市場のドルは111円前半で取引を開始。一時111.51円まで切り返した。実需の売買が集中する実質的な五・十日だったこともあり、輸入企業などがドル買い/円売りに動いたという。
短期筋の買い戻しも目立った。午前にマイナス圏を推移していた日経平均が、日銀のETF(上場投信)買いの思惑などを背景にプラス圏へ浮上したことで「短期筋がドルも買い戻しに動いた」(都銀幹部)という。ただ、どちらも取引量は限定的で、上昇に勢いはみられなかった。
<独連立協議、ユーロ相場の光明>
市場では、この2日間で100ポイント超上昇したユーロに対するドル売りが、ドル/円の重しとなったとみる声もあった。
メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と自由民主党(FDP)、緑の党による連立協議が決裂したドイツで、第2党であるドイツ社会民主党(SPD)のシュルツ党首が、これまで否定的だった連立協議に応じる可能性が出てきたとの見方が広がったため。政治の不安定化懸念が後退し、ユーロに買い戻し圧力が生じた格好だ。
同時に11月ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回り、2011年4月以来の高水準となったことも、ユーロ高地合いを支えた。きょう発表の11月独IFO業況指数も上振れするのではないかとの思惑も出回っている。
ドル/円
午後3時現在 111.48/50 1.1850/54 132.12/16
午前9時現在 111.25/27 1.1848/52 131.84/88
NY午後5時 休場 休場 休場
(為替マーケットチーム)