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正午のドルは112円付近、独連立協議決裂でユーロ/円は2カ月ぶり安値
11月20日、正午のドル/円は、17日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の112.03/05円。写真はマニラで2011年8月撮影(2017年 ロイター/Romeo Ranoco)
[東京 20日 ロイター] - 正午のドル/円は、17日ニューヨーク市場の午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の112.03/05円。
早朝の取引で、ドイツの連立協議の決裂が伝わり、ユーロが1.1722ドルまで下落し1週間ぶり安値をつけた。正午のユーロは1.1735ドル付近。
ユーロ/円も早朝の高値132.19円から131.16円と1円以上下落し9月15日以来の安値をつけた。
こうしたユーロ/円での円買いは、ドル/円に波及し、ドルは一時111.89円と10月16日以来の安値を付けた。
その後は、五・十日の実需によるドル買いフローも手伝い、ドルは112.20円まで反発したが、正午前には再び111.96円まで反落するなど、上値が重い状況が続いている。
「市場では円の先高観が強まっている。また、IMMでは円ショートが累積しているため、感謝祭を控えた円ショートの巻き戻しにも注意が必要だ」(外為アナリスト)という。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したデータをもとにロイターが算出したIMM通貨先物の投機部門の取り組みでは、円の売り越しが13万5999枚と、2013年12月以来の高水準となった。
一方、スポット市場では、短期プレーヤーのドル/円のロングがほぼ解消されたとの見方もあり、ロシアゲートを巡る捜査で新たな材料が出てこない限り、目先の下振れリスクは限定的との意見も聞かれた。