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欧州市場サマリー(10日)

2017年11月11日(土)05時27分

[10日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落。小売り銘柄が引き続き重しとなり、週間では2カ月ぶりの下げ幅となった。

英国の小売り売り上げは10月、10年ぶりの低水準だったとの調査結果もあり、マークス&スペンサーや衣料ブランド、プライマークを所有するABFはそれぞれ1.8%、1.5%下げた。運用会社ブルックス・マクドナルドの投資責任者、エドワード・パーク氏は「今後6カ月から1年にわたり、需要は落ち込むだろう」と話している。

<欧州株式市場> 続落。週間では8月以来の下落幅となった。企業業績の減速や国債市場の神経質な値動きで利益確定の動きが広がった。

イタリアの航空・防衛大手レオナルドは21.6%急落。2017年の収益目標を下方修正したことで、JPモルガンチェースが「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げしたことなどが嫌気された。

ドイツの保険大手アリアンツは0.3%安。純利益が17%減となり、自然災害が多かったため年間の通期収益見通しも引き下げた。

<ユーロ圏債券> 前日に続き国債が売り優勢となった。市場関係者は独連邦債先物の急落や、金融政策当局者の発言などが背景にあるとの見方を示している。

複数の市場関係者はロイターに対し、大規模な投資家が前日の午前遅くに独連邦債先物の積極的な売却を開始したと指摘。こうした動きはこの日に入っても継続しているとしている。

独連邦債先物はこの日の取引で162.13と、2週間ぶりの水準に低下した。同先物は8日に163.63まで上昇。9日には2時間にわたり大規模な売りにさらされた。

独10年債利回りは一時2週間ぶりに0.41%をつけた。終盤の取引では3bp上昇している。他のユーロ圏国債利回りも1─4bp上昇。イタリア国債利回りは週初からは6bp上昇。週間での上昇は5週ぶりとなる。

ロイター
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