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ドル113円後半、実需の売りこなし下げ渋る
11月2日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅ドル安/円高の113円後半。実需の売りに加え、対豪ドルで米ドル安が進んだことも重しとなったが、下値の買い意欲は相変わらず根強く、売り一巡後は下げ渋った。写真は都内で2011年8月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅ドル安/円高の113円後半。実需の売りに加え、対豪ドルで米ドル安が進んだことも重しとなったが、下値の買い意欲は相変わらず根強く、売り一巡後は下げ渋った。
仲値公示前に114円前半を推移していたドルは、昼前にかけてじり安となり113.73円まで50銭近く下落。「ここ最近は114円台で何度も上昇を阻まれているため、一部の投資家や輸出企業などが下落する前に手当てしようと売りに動いた」(外銀)という。
豪連邦統計局が発表した9月の貿易黒字が17億5000万豪ドルと、市場予想の12億豪ドルを大きく上回ったことも話題となった。黒字幅は前月から倍増、11カ月連続の貿易黒字は70年代以来の連続記録で、豪ドルが上昇した。
豪ドルは0.77米ドル前半へ50ポイント強上昇。対豪ドルでの米ドル売りが対円にも波及した。豪ドル/円は87円後半へ小幅に上昇した。
豪ドルの上昇に、下落基調が続いていたNZドルが連れ高となったことも、米ドル安圧力となった。先安観の強いNZドルは多くの参加者が売り持ちを維持しており、上昇時は損失確定の買い戻しを迫られるストップロスを巻き込みやすい状況だという。
NZドルは0.68米ドル後半から0.69米ドル前半へ上昇した。
先週から市場の関心を集めていた米連邦準備理事会(FRB)議長の後任人事は「パウエルFRB理事で完全に織り込まれた」(国内金融機関)といい、米国の税制改革と雇用統計の内容に注目が集まっている。
ドル/円
午後3時現在 113.91/93 1.1654/58 132.78/82
午前9時現在 114.17/19 1.1626/30 132.76/80
NY午後5時 114.15/20 1.1617/21 132.67/71
(為替マーケットチーム)