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NY市場サマリー(27日)
[27日 ロイター] - <為替> ユーロ/ドル
ユーロ/ドルは週間で1.6%安と過去11カ月間で最大となった。欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れ延長決定や、超緩和的な政策姿勢堅持の意向を示唆したことが材料視された。
ユーロ/ドルは直近で0.5%安の1.1595ドル。
ユーロ/円
ドルは底堅かった。堅調な米経済指標や減税期待が広がったほか、トランプ大統領が連邦準備理事会(FRB)議長に、現職のイエレン氏より利上げペースの加速が好ましいと考える人物を選ぶとの観測も追い風となった。
ドルは対主要6通貨バスケット<.DXY>で0.3%高の94.919。一時、3カ月ぶり高値となる95.150をつけた。週間では1.3%高と年初来最大の上げを記録した。
トランプ氏が次期FRB議長に、パウエル理事を指名する方向に傾いているとブルームバーグが伝えた。別の候補者であるテイラー教授と比べてタカ派色が薄いとみられており、ドルは一時上げを縮小した。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下。スペイン・カタルーニャ自治州の独立宣言や、トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)次期議長にパウエル理事を指名する方向に傾いているとのニュースが材料視された。
GDP発表直後は、12月の米利上げはほぼ確実との見方から国債売りが膨らみ、2年債利回りは9年ぶりの高水準をつけた。指標10年債利回りも上昇した。ただ、カタルーニャ独立宣言のニュースが伝わった後、利回りは低下に転じた。
トランプ大統領が次期FRB議長にパウエルFRB理事を指名する方向に傾いているとの報道を受け、利回りの下げに拍車がかかった。パウエル理事は、同氏と並び有力候補と目されているテイラー・スタンフォード大教授と比べタカ派色が薄いとみられており、パウエル理事がFRB議長に指名されれば、現在の緩やかな利上げ軌道の継続が見込まれる。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> アマゾンのほか好決算を発表したマイクロソフトやインテルなどの主要ハイテク株に買いが入り、上昇した。
S&Pハイテク株指数は2.91%上昇。昨年3月1日以来の大幅な上昇となった。
米グーグルの持ち株会社アルファベット
マイクロソフト
アップル
インテル
第3・四半期は約34%の増収となったアマゾン・ドット・コム
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> スペイン東部カタルーニャ自治州議会の独立宣言をめぐる政治的混乱を背景に小反発した。
1日に行われた独立の是非をめぐる住民投票に端を発する自治州と中央政府の対立が重大局面を迎えたことで、安全資産とされる金が買われた。ただ、外国為替市場ではドル高・ユーロ安が先行し、ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が生じたことが金相場を圧迫したほか、米商務省が朝方発表した2017年7━9月期の実質GDP(国内総生産)速報値が市場予想を大幅に上回ったことから、「質への逃避先」である金には売り圧力がかかった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)が主導する協調減産の延長期待などを背景に買われ、大幅続伸した。
イラク北部で衝突する中央政府軍とクルド自治政府の治安部隊「ペシュメルガ」が停戦協定を締結したとの報が若干の重しとなって、朝方にかけては52ドル台半ば付近の狭いレンジでもみ合った。
しかし、トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事を指名する方向との報道を境に、相場は大きく上伸。同氏はもう一人の最終候補とされるテイラー・スタンフォード大教授に比べ、利上げに対しては「ハト派的」とみられているため、外国為替市場では金利の低下に伴って一時的ながらドルが対ユーロで下落し、ドル建て商品の割高感を和らげた。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]