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日経平均は16連騰、最長記録更新 安寄り後切り返す

2017年10月24日(火)15時53分

 10月24日、東京株式市場で日経平均は16日続伸。連続上昇日数の最長記録を更新した。前日の米国株安や円安一服が重しとなり序盤は安く始まったが、散発的な先物買いが入りプラス圏に浮上。写真は都内の株価ボード。23日撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は16日続伸。連続上昇日数の最長記録を更新した。前日の米国株安や円安一服が重しとなり序盤は安く始まったが、散発的な先物買いが入りプラス圏に浮上。需給面での安心感も意識され、後場に上げ幅を拡大し高値引けとなった。終値は1996年7月11日以来、21年3カ月ぶりの高値水準となった。

TOPIXは12日続伸。セクター別ではゴム製品、その他金融、証券を除く30業種が値上がりした。バリュー系セクターの銘柄が物色される中、上昇率トップは卸売となり、電気・ガス、鉄鋼が続いた。東証1部の売買代金は前日比2%減の2兆5393億円だった。

前日の決算発表と同時に通期業績予想を上方修正した安川電機<6506.T>は3.6%安で取引を終了。全体相場への影響は限定的だったが、「市場のコンセンサス通りに上方修正しても7─9月期の業績モメンタムが鈍化している。今後こうしたパターンで売られるケースが続くのではないか」(ミョウジョウ・アセット・マネジメントCEOの菊池真氏)との懸念も出ている。

松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は全体相場について「需給面で下げづらい状況となっている」と指摘する。日銀は10月に入り1日もETF(上場投資信託、設備投資・人材型を除く)買いを実施しておらず、買い入れ余地も残しているとみられている。

また日経平均が1%上昇した際に、2%値上がりするように運用する日経レバレッジ連動型ETF<1570.T>の逆日歩は45円。「売り方にとってはたまらない。ある程度下げたとしても、日銀による買いや売り方の買い戻しが吸収する形になりやすい」(窪田氏)という。

個別銘柄では検査不正問題に揺れる日産自動車<7201.T>が反落。10月の国内販売が前年同月比2割減のペースで推移していると報じられたことが嫌気された。半面、ディー・エヌ・エー<2432.T>が大幅高。協業する任天堂<7974.T>がスマートフォン向けアプリ「どうぶつの森」に関する情報を25日にインターネット上で公開すると発表した。協業効果を期待した買いが入った。

東証1部の騰落数は、値上がり1510銘柄に対し、値下がりが440銘柄、変わらずが82銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21805.17 +108.52

寄り付き    21670.00

安値/高値   21646.52─21805.17

TOPIX<.TOPX>

終値       1756.92 +11.67

寄り付き     1743.99

安値/高値    1743.33─1756.92

東証出来高(万株) 157156

東証売買代金(億円) 25393.12

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