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ドイツ経済、第3四半期も高い成長維持 鉱工業がけん引=連銀
10月23日、ドイツ連銀は月報で第3・四半期のドイツ経済について、建設活動が横ばいとなり、民間消費は減少したものの、非常に好調な鉱工業受注に支えられて高い成長率を維持した可能性が高いとの見方を示した。メルケル首相、ハンブルクで7月撮影(2017年 ロイター/Ludovic Marin/Pool)
[フランクフルト 23日 ロイター] - ドイツ連邦銀行は23日に公表した月報で第3・四半期のドイツ経済について、建設活動が横ばいとなり、民間消費は減少したものの、非常に好調な鉱工業受注に支えられて高い成長率を維持した可能性が高いとの見方を示した。
連銀は「好調な輸出需要に支えられた鉱工業が引き続き、堅調な経済の柱としての役割を果たす可能性が高い」とし、「鉱工業企業の受注状況は非常に良い」と指摘。自動車業界は困難な時期を乗り越えたもようで、特にユーロ圏外からの受注が非常に良好だとした。
一方、建設部門は比較的活発な活動を維持しながらも、全体の成長には寄与しなかった公算が大きいとしたほか、小売売上高の軟調を踏まえると消費は減少した可能性が高いとの見方を示した。
ただ「消費者信頼感が非常に良好なことや、労働市場や所得の見通しが明るいことを考慮すると、持続的な消費の悪化は予想されない」とも指摘した。