ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(20日)

2017年10月21日(土)05時27分

[20日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。米上院が前日、18年度予算の大枠となる予算決議案を可決し、上院の過半数を握る共和党が単独で税制法案を通過させる環境が整ったことで、投資家のリスク選好が高まった。ドル/円は113.46円と3カ月ぶり高値をつけた。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉が進展するとの期待でポンドが上昇し、国際的に事業を展開する銘柄が多いFT100種の重しとなった。一方、米国で大幅減税を柱とする税制改革の実現に進展があったことから、恩恵を受けるとみられている金融株が値を上げた。

今週軟調な決算を発表した日用品のユニリーバとレキット・ベンキーザーは3.2%と2.7%それぞれ下落した。一方、金融のスタンダード・チャータードと保険大手RSAは3.1%と2.4%それぞれ値上がりした。金融株の追い風となるとの期待がある米国の減税法案通過に必要とみなされる予算決議案を米議会上院が可決したことが材料視された。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。決算が好感された銘柄が買われたほか、金融やテクノロジー株も値を上げた。

スウェーデンの通信機器大手エリクソンは8.0%上昇。決算発表で事業再編の措置によって業績改善の兆しがみられたと発言したことが好感された。スウェーデンのトラック大手ボルボは7.0%上昇し、過去最高値をつけた。第3・四半期決算が市場予想を上回った。

STOXX欧州600種銀行株指数<.SX7P>は1.18%、テクノロジー株指数<.SX8P>は0.63%上昇した。米国で、議会上院が予算決議案を可決し、税制改革の実現に前進したことから、景気循環株も買われた。化学株指数<.SX4P>は0.56%、資源株指数<.SXPP>は0.39%上昇した。 

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券>国債利回りが3━6ベーシスポイント(bp)上昇した。

米上院の予算決議案可決を受け、トランプ政権が掲げる減税などによる経済押し上げと物価上昇を意識した「トランプフレーション相場」観測が再燃して米国債利回りが上昇、欧州債券市場も追随した。

ドイツ10年債利回りが一時、6bp強上昇して0.46%前後と、1週間ぶり高水準をつけた。1日の上げでは5週間強ぶりの大きさとなる勢いだ。米10年債利回りは2.39%前後と、2週間ぶり水準に急上昇する場面があった。

オーストリア中央銀行のノボトニー総裁は、ECBが来週に資産買い入れの縮小を決定する可能性が高いとの見方を表明。ただ「急ブレーキを踏むのは危険」とも述べた。米国とドイツの2年債利回り格差は約17年ぶりの高水準付近で推移した。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反落、一時700円超安 前日の上げ

ワールド

トルコのロシア産ウラル原油輸入、3月は過去最高=L

ワールド

中国石炭価格は底入れ、今年は昨年高値更新へ=業界団

ワールド

カナダLNGエナジー、ベネズエラで炭化水素開発契約
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中