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ドル112円後半、米長期金利の小幅上昇に連れ高
10月6日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の112円後半。米雇用統計を目前に控え、様子見ムードが広がる中、日経平均や米長期金利の上昇に連れ高となった。写真は2013年2月撮影(2017年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の112円後半。米雇用統計を目前に控え、様子見ムードが広がる中、日経平均や米長期金利の上昇に連れ高となった。
ドルは朝方に112.76円の安値をつけた後、日経平均や米長期金利の上昇に呼応して、一時112.89円まで上昇。だが、一段の上昇にはエネルギーを欠き、正午にかけて112.80円台で小動きが続いた。
午後には、米10年国債利回り
午前には希望の党(代表:小池百合子東京都知事)が衆院選の公約を発表した。日銀の金融緩和政策について「当面維持したうえ、円滑な出口戦略を政府・日銀一体となって模索する」と明記した。[nL4N1MH0BW]。
希望の党はまた、金融緩和と財政出動に過度に依存せず、大企業の内部留保課税で株式市場活性化・雇用創出・設備投資増加もたらす、などとしている。
市場では「民間の活力を引き出すという視点はいいが、賃上げを求めて企業にプレッシャーをかけるという点では自民と似ている。真正面から対立している話ではない」(国内金融機関)との指摘が出ていた。
為替市場は、目立った反応を示していない。
ロイターがまとめた米雇用統計の市場予想では、非農業部門雇用者数の伸びは9万人となっている。ハリケーンの影響で前月から大幅に鈍化することは織り込まれており、時間当たり賃金の動向が注目されている。
市場では「持続的に雇用が増加しているにもかかわらず、賃金の伸びがそれに追随できない状況が続けば『個人消費の拡大からインフレ上昇』という期待が後退し、米金利低下、ドル売りの展開が想定される」(IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト)との指摘があった。
一方、楽観的なセンチメントが続く中で、米雇用統計の内容が予想を上回るものであれば、株買い/債券売りの流れとなりそうだ。
英ポンドは147円後半で戻りが鈍い。前日はドイツ産業連盟が在英ドイツ企業に対し、ハードブレグジットの可能性を想定しなければならないと注意喚起したとの報道が伝わり、英ポンド売りが強まった。
ドル/円
午後3時現在 112.93/95 1.1697/01 132.13/17
午前9時現在 112.78/80 1.1712/16 132.10/14
NY午後5時 112.81/83 1.1710/12 132.11/15