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欧州市場サマリー(5日)
[5日 ロイター] - <為替> ドルが上昇。朝方発表された一連の指標が米経済の底堅さを示したことが材料視された。ただ、9月米雇用統計の発表を6日に控えた警戒感から主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は伸び悩み、今週初めにつけた7週間ぶり高値を下回って推移している。
外為市場:[USD/J]
<ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。ポンド安が追い風となった。資源株が最大の押し上げ要因となった。
英国のメイ首相が行った与党・保守党の年次党大会の演説がトラブル続きだったことから、首相の求心力の弱さが浮き彫りになった。これを受けポンドはドルに対して4週間ぶりの安値をつけた。ポンド安は、ドルで収益を上げる企業にとって追い風となる。
資源大手のリオ・ティント
アトラクション施設などを運営するマーリン・エンターテインメンツ
南アフリカの医療機関運営メディクリニック
ロイターがこの日公表した調査によると、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉を巡る懸念が高まり、利益見通しが弱含む中で、投資家らはFT100種の値動きが年内にほとんどないとみている。
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。スペイン・カタルーニャ州の独立を巡る政治的緊迫感の高まりに対する懸念が後退した。前日に大幅安となったスペインのIBEX指数<.IBEX>はこの日、銀行株がけん引する形で2.51%上昇した。
スペインの銀行サバデル
スペインの政治的懸念のほか、欧州中央銀行(ECB)が新たに不良債権として分類された貸出債権について、貸倒引当金の増額を求める方針を示したことから銀行は今週、値を下げていた。
中型株ではイタリアの銀行、クリーバル
フランス電力公社(EDF)
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> スペイン北東部カタルーニャ自治州が一方的にスペインから独立を宣言するとの懸念が後退したことで、スペイン国債利回りが低下した。
カタルーニャ自治州は1日投開票の独立を問う住民投票で90%が独立に賛成したことを受け、9日に召集する州議会本会議で独立を宣言する計画だったが、スペイン憲法裁判所はこの日、本会議召集の差し止めを命令。
アクシオム・オルターナティブ・インベストメンツの調査部門責任者、ジェローム・レグラス氏は「カタルーニャ自治州の分離派が以前よりも強硬的でなくなっているとの見方が出ている」と述べた。
スペイン10年債
スペインでは金融市場の状況が全般的に改善。市場関係者によると、ブルームバーグがカタルーニャ自治州の分離派の穏健な一派が中央政府との一段の交渉を提唱していると報じたことで、株式市場で銀行株を中心に買いが入るなどの動きが見られた。
カタルーニャ自治州を巡る問題でスペイン国債の売買高は週初から急増。マーケットアクセス傘下のトラックスによると、前日のスペイン国債の売買高は約78億ユーロと、2016年1月以来の1日の平均を75%上回った。この日の取引ではスペイン10年債がユーロ圏債券のなかで売買が最も多くなっている。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]