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ドル111円半ばで方向性出ず、次の材料待ち
9月26日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の111円半ばだった。株安や北朝鮮リスクが上値抑制要因となったが、下げも限定的だった。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)
[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の111円半ばだった。株安や北朝鮮リスクが上値抑制要因となったが、下げも限定的だった。
9月8日の107円前半から、約2週間で112円後半まで上昇したこともあり、調整が入りやすい地合いという。ただ、一段の下げには追加材料が必要で、111円半ばにある日足一目均衡表の雲上限にサポートされるかたちとなった。
北朝鮮は10月10日に朝鮮労働党創建記念日を迎える。同国は9月9日の建国記念日前、8月29日に日本上空を通過する弾道ミサイルを発射。さらに9月3日に水爆実験を行った。
「前回、北は記念日前の月末月初に挑発行動を行った。今回も警戒しないといけないというムードが出ている」(国内証券)という。一方、「北朝鮮ネタでは1円も円高にいかなくなった。インパクトがなくなってきた」(国内金融機関)との声も聞かれた。
市場では、小池百合子都知事が立ち上げた新党が次期衆院選でどこまで議席を獲得できるか話題となっていた。「自民が議席を減らせばアベノミクスの停滞が意識されて円高になりそうだが、安倍首相が勝敗ラインに掲げた与党の過半数は維持されそう」(国内金融機関)との見方が出ていた。「希望の党が躍進しても民進の議席を食うだけなら影響はあまりないのではないか」(同)という。
海外時間は、米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言が注目されている。イエレン議長とブレイナードFRB理事の講演が予定されているほか、米アトランタ地区連銀のボスティック総裁が経済見通しと金融政策について講演する。
<午前のドルは株価や米長期金利が小動きで身動き取れず>
ドルは朝方に付けた高値111.80円からじり安となり、仲値公示を経て111.53円まで軟化した。しかし、その後は、日経平均が下げ幅を圧縮するのをにらみながら、若干反発した。
市場からは「米債も日本株も基本的に動いていないので、ドルも身動きが取れない状況だ」(外銀)との声が出ていた。一方で、先週から今週にかけて何度かトライして、クリアに上抜けできなかった112.50円が上値抵抗線として意識されているという。
ドル/円
午後3時現在 111.54/56 1.1839/43 132.07/11
午前9時現在 111.72/74 1.1853/57 132.45/49
NY午後5時 111.72/75 1.1846/50 132.36/40
(為替マーケットチーム)