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欧州市場サマリー(6日)
[6日 ロイター] - <為替> カナダ銀行(中央銀行)の予想外の利上げを受け、ドルが対カナダドルで約2年ぶりの安値を更新した。ドルはその他の通貨に対してはやや軟調。対円では一時108.47円と8日ぶり安値をつけたものの、その後はほぼ横ばいで推移している。
外為市場:[USD/J]
<ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。金融と住宅建設株が売られ全体水準を押し下げた。
金融が部門別でFT100種を最も大幅に押し下げた。HSBC
住宅大手バラット・デベロップメンツ
同業のバークレー・グループ・ホールディングス
同業のテイラー・ウィンペイ
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 小幅反発して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)の理事会を控え慎重な相場展開となったものの、自動車銘柄が買われ相場を下支えした。
欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)
ドイツの自動車大手ダイムラー
あるトレーダーは、投資判断の引き上げも自動車株の追い風となったものの、大手ファンドマネージャーは魅力的なバリュエーションを材料に同部門の持ち高を増やしていると指摘した。ドイツのメルケル首相がディーゼル車の販売禁止を一部の都市で回避しようとしていることも追い風となったと付け加えた。ハリケーンに見舞われた米テキサス州で洪水被害に遭った自動車を買い替える動きに伴う自動車需要の増加が見込まれていることも買い材料となっているという。
フォルクスワーゲン(VW)
STOXX欧州600種自動車・部品株<.SXAP>は1.69%上昇した。
英ソフトウエア会社マイクロフォーカス・インターナショナル
一方、銀行株指数<.SX7P>は0.27%低下した。ECBの理事会を7日に控え、改めて圧力がかかった。理事会では金融引き締めを巡るヒントがないかが注目されている。
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> 国債利回りが上昇。ドイツ国債利回りは朝方、約1週間ぶりの低水準をつけていたものの、原油価格の値上がりや翌7日の欧州中央銀行(ECB)理事会への警戒感から反発の動きとなった。
北海ブレント原油先物
大和キャピタルマーケッツの経済調査部長、クリス・シクルーナ氏は「原油の上昇に利回りが追従しているほか、米国債利回りの大幅な低下で多少巻き戻しが出ている」と述べた。
ドイツ10年債利回り
ECB理事会を翌日に控え、積極的な取引が手控えられた。理事会では出口戦略に影響を及ぼし得るともみられる最近のユーロ高を巡り、ECBが不快感を示すかどうかが注目されている。
メディオラヌム・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、ロバート・スケルトン氏は「ECBは何も大きな変更がないよう慎重になると思う。ECBは為替動向に警戒している」と述べた。
周辺国債利回りも上昇。スペインの10年債利回り
ドイツはこの日、5年債24億ユーロ相当を売却した。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]