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ドル109円前半、上値の重さが意識される

2017年08月28日(月)15時33分

 8月28日、午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の109円前半。米ジャクソンホールでの経済シンポジウムの内容を受けて、ドルが売られた流れを引き継ぎ、109円前半で上値の重さが意識された。写真は6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の109円前半。米ジャクソンホールでの経済シンポジウムの内容を受けて、ドルが売られた流れを引き継ぎ、109円前半で上値の重さが意識された。

ドルは朝方109.08円まで下落したが、「仲値公示にかけては実需の売買が交錯した」(国内金融機関)とされ、いったん持ち直した。しかし、午後2時頃に109.02円まで下落し、今日の安値を付けた。

きょうはロンドン市場がバンク・ホリデーで休場ということもあり、午後の商いは閑散だった。

ドルの上値は徐々に切り下がってきているが、「108.50―110円ちょうどのレンジを抜ける気配は、今のところない」(外銀)という。

ユーロはじりじりと値を下げ、一時1.1920ドル付近に下押しした。「前週末に大きく上げただけに、いったん自律調整といったところ」(邦銀)との声が出ていた。ただ「ユーロ買いムードは強く、近いうちに1.20ドルを試さなければ収まりがつかないといった様相」(同)との見方がでていた。

ユーロ/円は、未明から早朝にかけて、海外ファンド勢が130.75円台まで買い上がった。しかし、その後は、利益確定売りで反落した。

前週末の米ジャクソンホールでの経済シンポジウムでは、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は金融政策への言及を避け、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁はユーロ高に懸念を示さなかったことで、ドルが売られユーロが買われる展開となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(8月22日時点)によると、ユーロの買い越しは8万7976枚で前週の7万9267枚から増加。円の売り越しは7万4086枚で5週連続の減少(前週は7万7492枚)となり、6月末以来の水準となった。

        ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 109.15/17 1.1932/36 130.25/29

午前9時現在 109.32/34 1.1949/53 130.65/69

NY午後5時 109.34/37 1.1924/28 130.37/41

(為替マーケット・チーム)

ロイター
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