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ドル強含み、FRB議長とECB総裁の講演に注目=NY市場

2017年08月25日(金)06時31分

 8月24日、ニューヨーク外為市場では、投資家の関心が米政治の混乱からワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムに移り、ドルが強含んだ。6月撮影(2017年 ロイター/Thomas White)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 24日のニューヨーク外為市場では、投資家の関心が米政治の混乱からワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムに移り、ドルが強含んだ。

終盤のドル/円は0.4%高の109.49円、主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.1%高の93.272だった。ユーロ/ドルは横ばいの1.1801ドル。

ジャクソンホールで25日に予定されるイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長とドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演に注目が集まっている。

一部のアナリストは、イエレン氏が12月の利上げ可能性、もしくは9月とみられるバランスシート縮小方針についてより踏み込んだ姿勢を示して市場を驚かせる可能性があるとみている。こうした発言が飛び出せば、ドルを押し上げる公算が大きい。

またドラギ氏は最近のユーロ高をけん制するとの観測が浮上しているものの、ラボバンクの通貨ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏はユーロの上昇トレンドは到底終わる気配はないと指摘した。

一方でシリコンバレー・バンクのシニアFXトレーダー、ミン・トラン氏は、イエレン氏とドラギ氏の講演はいずれも「これまで発信してきたメッセージから外れる内容にはならないだろう」と予想した。

この日は米週間新規失業保険申請件数が予想を下回り、労働市場の一段の引き締まりがうかがえたことも、ドルを支えた。

ただ、UFXドット・コムのマネジングディレクター、デニス・デヨング氏は「今日のデータは市場のドル弱気観を変える上でほとんど役立たない」と話した上で、トランプ米大統領のメキシコ国境の壁建設のためには政府機関閉鎖も辞さないという主張が、ドル買いを阻んでいると説明した。

ドル/円 NY終値 109.54/109.57

始値 109.28

高値 109.60

安値 109.13

ユーロ/ドル NY終値 1.1797/1.1801

始値 1.1790

高値 1.1814

安値 1.1788

(表はロイターデータに基づいています)

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