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米国株式市場は3指数揃って上昇、北朝鮮懸念で上げ幅限定
[11日 ロイター] - 米株式市場では主要3指数が揃って上昇して終了した。米国の利上げペースが予想よりも緩慢になるとの見方から買いが入ったものの、米朝間の緊張が一段と高まったことで上げ幅は限定された。
朝方発表された7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は0.1%上昇となり、上昇率は市場予想の0.2%に届かず。物価圧力が弱いことが示され、連邦準備理事会(FRB)が年内再利上げに慎重姿勢を示す可能性がある。
こうしたなかこの日は北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が「トランプ米大統領は朝鮮半島を核戦争の間際に追い込んでいる」とする声明を発表。これを受け、トランプ氏は「北朝鮮が浅はかな行動をとるなら、(米国の)軍事解決に向けた準備は完全に整っている」とし、北朝鮮の指導者、金正恩朝鮮労働党委員長が「別の道を模索するよう願っている」とツイートした。トランプ氏は午後に入り、北朝鮮が状況の重大さを認識するよう期待するとの考えも示している。
サントラスト・アドバイザリー・サービシズの首席市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は「北朝鮮情勢を巡る先行き不透明性が高いまま週末に突入することで、大きく買いを入れるインセンティブは見あたらなかった」としている。
週足ではS&Pが1.4%、ダウが1.1%、ナスダックが1.5%、それぞれ下落した。
この日はダラス地区連銀のカプラン総裁が、FRBは債券ポートフォリオの縮小開始に向けたタイムフレームを「近く」設定するとしながらも、インフレが低迷していることを踏まえ利上げは当面控える必要があるとの考えを表明。ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、7月の消費者物価統計が軟調だったことはインフレが上向くことが明確になるまでFRBが利上げを中断する新たな理由になるとの見解を示している。
パー・スターリング・キャピタル・マネジメントのディレクター、ロバート・フィップス氏は「企業業績が好調で金利が低水準にとどまる場合、市場は北朝鮮情勢をそれほど深刻に受け止めず、株価は引き続き上昇する可能性がある」としている。
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騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄が下げ銘柄を上回り、比率は1.15対1だった。ナスダックも1.10対1で上げ銘柄が下げ銘柄を上回った。米取引所の合算出来高は約61億5000万株で、直近20営業日の平均である62億9000万株を下回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 21858.32 +14.31 +0.07 21883.32 21911.09 21842.74 <.DJI>
前営業日終値 21844.01
ナスダック総合 6256.56 +39.68 +0.64 6222.18 6266.89 6216.19 <.IXIC>
前営業日終値 6216.87
S&P総合500種 2441.32 +3.11 +0.13 2441.04 2448.09 2437.85 <.SPX>
前営業日終値 2438.21
ダウ輸送株20種 9199.05 +79.31 +0.87 <.DJT>
ダウ公共株15種 730.45 -4.20 -0.57 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1066.22 +6.20 +0.58 <.SOX>
VIX指数 15.51 -0.53 -3.30 <.VIX>
S&P一般消費財 714.66 +3.67 +0.52 <.SPLRCD>
S&P素材 334.78 -0.70 -0.21 <.SPLRCM>
S&P工業 578.90 +0.63 +0.11 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 566.56 +0.35 +0.06 <.SPLRCS>
S&P金融 409.51 -2.19 -0.53 <.SPSY>
S&P不動産 197.23 -1.22 -0.61 <.SPLRCREC>
S&Pエネルギー 469.55 -3.27 -0.69 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 908.00 +2.68 +0.30 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 158.89 -0.14 -0.09 <.SPLRCL>
S&P情報技術 979.93 +7.27 +0.75 <.SPLRCT>
S&P公益事業 272.00 -1.76 -0.64 <.SPLRCU>
NYSE出来高 7.92億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 19410 - 300 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 19395 - 315 大阪比 <0#NIY:>