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「オバマケア存続あり得ず」、トランプ氏が公約実現働き掛け
7月19日、トランプ米大統領が上院共和党議員を昼食会に招いた。写真はホワイトハウスで同日撮影(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 19日 ロイター] - トランプ米大統領は19日、上院共和党議員をホワイトハウスでの昼食会に招き、医療保険制度改革(オバマケア)改廃という選挙公約を果たすよう、あらためて迫った。
オバマケア代替法案は前日、上院で再び頓挫。早期の立法化は困難な情勢に陥っている。
トランプ大統領は会合の冒頭、「われわれは極めて近いところまで来ている」と指摘。党内で合意が得られない状況を厳しく叱責し、法案成立まで夏季休暇に入らないよう求めた。
「過去7年にわたり、あなた方はオバマケア撤廃を国民に約束し続けてきた。人々は傷ついており、何もしないという選択肢はない」と言明。「審議開始に反対票を投じる上院議員は、現在のオバマケアに満足していると米国民に言っているようなものだ」とした。
共和党のマコネル上院院内総務は、先行してオバマケア撤廃法案の採決を来週初めにも強行する考えを示している。マコネル氏は実際の廃止まで2年の猶予期間を設けるとしているが、代替案なしでの撤廃には、党内穏健派3人がすでに反対を唱えている。
トランプ大統領は、「われわれはオバマケアを撤廃できるが、撤廃し、新たな法案に置き換えるべきだ。仕事をやり遂げるまでワシントンを離れるべきではない」とし、単なる撤廃では不十分との考えを示した。