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ドル113円半ばで小動き、米指標待ちに
7月14日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ややドル高/円安の113.31/33円だった。実質的な五・十日に当たり、仲値付近にかけて実需筋のドル買い/円売りが強まった。写真は昨年11月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、ややドル高/円安の113.31/33円だった。実質的な五・十日に当たり、仲値付近にかけて実需筋のドル買い/円売りが強まった。その後は米国の6月消費者物価指数(CPI)など、この日発表される米指標に関心が向かった。日本の三連休前でもあって、東京時間の午後には113円半ばを軸に小動きとなり、様子見ムードが強まった。
午後のドル/円は113.40円付近を軸にした小動きが続いた。「株価は方向感が定まらず、米金利は伸び悩み。ドル/円を買う目先の材料がなくなった」(国内金融機関)との声が聞かれた。
実需の買いも一巡したとみられ、次の材料待ちとなっており、「きょう発表の米消費者物価指数(CPI)や小売売上高を見極めようとするムードが出ている」(同)とされた。
米国の利上げペースを巡っては、インフレの伸びが鈍いことから、市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の強気姿勢に懐疑的となっており、データの裏付けが必要と見られている。
きょうの経済指標では、とりわけCPIが予想比で上振れた場合、ドル/円に上昇余地が見込まれる。一方、前月は予想比の下振れを受けてドル売りが強まった経緯もあり、その再現を警戒する向きもある。
午前のドル/円は、朝方に113.20─30円台で推移。仲値付近にかけてじりじり値を上げ、一時113.58円まで上昇した。「国内輸入企業のドル買いがみえていた」(国内金融機関)という。
113.50─60円近辺では、短期筋のドル売りが頭を抑えたもよう。その後は米国の重要指標発表を前に様子見ムードも出始め、正午にかけて113円半ばを中心に方向感なく推移した。
ドル/円は112円後半での底堅さが意識されているという。市場からは「短期的な材料でドルが売られたとしても、日米金融政策のスタンスの違いという中期的なテーマは不変。リスク回避ムードが強まらなければ、基本は円売りになる」(邦銀)との見方が出ていた。
ドル/円
午後3時現在 113.31/33 1.1408/12 129.27/31
午前9時現在 113.41/43 1.1402/06 129.32/36
NY午後5時 113.26/28 1.1395/02 129.08/12
(為替マーケットチーム)