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ドル112円付近で海外待ち、米物価指標に関心
6月30日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の112円付近だった。月末・四半期末に関連したフローが交錯。午後は海外時間待ちムードも漂った。写真は都内で2011年8月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の112円付近だった。月末・四半期末に関連したフローが交錯。午後は海外時間待ちムードも漂った。
午後のドルは111.70─90円台で推移した。午前に引き続き月末・四半期末に絡んだフローが観測されたが、一方向への流れは出なかったという。
ただ、市場からは「ドル売り材料は提示されておらず、どちらかといえば買いが出やすい」(邦銀)との声も聞かれた。米10年債利回りの緩やかな上昇もドルの支えになったとみられ、午後3時にかけて112円付近までじりじり値を上げた。
海外時間待ちのムードもあり、とりわけ米国のPCEコア・デフレーターに関心が向かっている。米金融政策の「正常化」ペースは経済データ次第とされており、物価関連指標に対する関心が高い。良い内容となれば素直にドル買いで反応するとみられている。
<株安は想定の範囲内>
ドルは朝方、きょうの高値112.15円をつけた後、いったん111円台に下落したが、日経平均の寄り付きを経て、朝方の高値付近まで上昇した。日経平均が200円超安となったものの、おおむね想定の範囲内とされた。
その後、仲値公示に向かってじり安となり、午前11時過ぎに111.73円まで下押しされた。
午前は「テーマがあるというより、月末・四半期末のフローが錯綜し、相場が振らされた印象」(邦銀)との声が聞かれた。前日高値112円後半では売られやすく、111円後半では押し目買いが出やすい、とみられている。
日本の消費者物価指数が発表されたが、相場反応は限られ「日銀政策への思惑を高めるような数字ではなかった」(外銀)との声が出ていた。
ドル/円
午後3時現在 111.99/01 1.1428/32 127.99/03
午前9時現在 111.98/00 1.1438/42 128.09/13
NY午後5時 112.16/20 1.1440/42 128.31/35
(為替マーケットチーム)