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前場の日経平均は反発、米株高で買い戻し 7営業日ぶり高値水準
6月29日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比108円44銭高の2万0238円85銭となり、反発した。2015年6月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)
[東京 29日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比108円44銭高の2万0238円85銭となり、反発した。前日の米国株が上昇したことを受け買い戻しの動きが広がり、取引時間中としては6月20日以来、7営業日ぶりの高値水準を付けた。メガバンクが堅調。TOPIXは年初来高値を更新した。
米連邦準備理事会(FRB)は28日、米銀大手34行を対象とした年次ストレステスト(健全性審査)の第二次審査となる包括的資本分析(CCAR)の結果を公表。全行が合格となったことを受け、今晩の米国株市場が堅調となるとの見方が広がった。三菱UFJ<8306.T>は一時4%高。時価総額の大きいメガバンクの上昇がTOPIXを押し上げた。
もっとも指数は買い一巡後は狭いレンジでもみ合いを続けた。海外ではイングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁が利上げについて「向こう数カ月」以内に討議すると発言。27日にはドラギECB(欧州中央銀行)総裁の発言が金融緩和解除の地ならしと受け止められ、独10年債利回りが上昇し、米国金利にも波及していた。
「欧州で利上げの雰囲気が強まる中、流動性に支えられた足元の相場の前提が変化することへの警戒感がある」(三井住友アセットマネジメント・シニアストラテジストの市川雅浩氏)との声が聞かれ、日本株に対しては積極的に上値を追う姿勢は限られた。
東証1部の騰落数は、値上がり1390銘柄に対し、値下がりが485銘柄、変わらずが145銘柄だった。