ニュース速報
ビジネス
欧州市場サマリー(28日)
[28日 ロイター] - <為替> ドルがほぼ全面安の展開。前日のドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のタカ派発言に続き、イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁が早期利上げを示唆し、欧州の金融政策が引き締め方向に傾いているとの見方が強まった。また米上院がオバマケア代替法案の採決を延期したこともドルの重しとなった。
ドルは対ユーロで1年ぶり安値をつけたほか、ポンドに対しても急落した。対円でも0.2%安で取引されている。
外為市場:[USD/J]
<ロンドン株式市場> 続落。ポンド高が重しとなったほか、金融サービスのハーグリーブス・ランズダウン
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカーニー総裁が数カ月以内に利上げを議論すると発言したことを受けポンドが上昇した。ポンド安が追い風となる製薬会社シャイアー
ハーグリーブス・ランズダウンは2.3%安だった。英金融行動監視機構 (FCA)が資産運用の透明性を改善するため、業界に対していくつか変更点を提案した。全費用が含まれた手数料の開示を支持するとしたほか、業界の市場調査を実施すると述べた。
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> ほぼ横ばい。利上げ観測の高まりで銀行株が3営業日続伸となる一方、テクノロジー銘柄が値を下げた。
STOXX欧州600種銀行株指数<.SX7P>はこの日、1.34%上昇し、部門別で最も大幅に伸びた。個別銘柄ではイタリア銀行大手ウニクレディト
一方、テクノロジー株指数<.SX8P>は0.64%低下。前日に米国株式市場で同部門が値下がりしたことを受けて連れ安となった。
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> 独短期債利回りが1年ぶりの高水準から低下した。前日はドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のタカ派発言を受けて利回りが総じて跳ね上がったが、発言は拡大解釈されたとの関係筋によるロイター報道を受けて、債券売りが弱まった。
複数の関係筋は、ユーロ高につながったドラギECB総裁の発言について、総裁は弱めのインフレ期間への容認を示したものであり、差し迫った政策引き締めを意図していないとの見方を示した。
独2年債
ラボバンクのストラテジスト、リン・グラムテイラー氏は「市場はテーパリング(資産買い入れ縮小)時期に関する手掛かりを探っており、ドラギ総裁の発言を拡大解釈したのだろう」とし、「昨日、講演原稿を読んだ際、実際に発言した内容を踏まえると、市場の反応は極めて乱暴だと思った」と述べる。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]