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米利上げを急ぐことに疑問=ミネアポリス連銀総裁
6月27日、カシュカリ米ミネアポリス地区連銀総裁は米経済について、インフレ率が低く賃金が急上昇する兆しも見えないと指摘、FRBは利上げすべきではないとの認識を示した。カリフォルニアで2014年撮影(2017年 ロイター/Stephen Lam)
[27日 ロイター] - カシュカリ米ミネアポリス地区連銀総裁は27日、米経済について、インフレ率が低く、賃金が急上昇する兆しも見えないと指摘、連邦準備理事会(FRB)は利上げすべきではないとの認識を示した。
総裁はミシガン州のイベントで「なぜ利上げを急ぐ必要があるのか」と発言。賃金・物価統計には景気過熱の兆しは見られず、むしろ労働市場に緩みが残っている可能性があると指摘した。
FRBは今年2回の利上げを実施したが、同総裁はいずれも反対票を投じている。
同総裁は、失業率が16年ぶりの低水準にあり、インフレ率がFRBの目標水準である2%に向かっているとみているイエレンFRB総裁に反対する姿勢を示している。イエレン総裁は、インフレの行き過ぎを防ぐために利上げし続ける必要があると述べている。
カシュカリ総裁は「雇用市場の一部が引き続き低迷しているかもしれず、インフレ率の上昇余地がまだあるのに、なぜ経済を落ち着かせようとするのか」と指摘。「賃金やインフレ率に急速な上昇は見られず、経済が過熱状態に迫っているとは言えない」との見方を示した。
*内容を追加しました。