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欧州市場サマリー(21日)

2017年06月22日(木)04時42分

[21日 ロイター] - <為替> ドルが対円で一段高。朝方発表された5月の米中古住宅販売が予想外に増加したことを受け米住宅市場の減速を巡る懸念が和らぎ、ドルへの追い風となった。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 続落。原油値下がりに伴い石油株は前日に続いて売られたほか、金融サービスのプロビデント・フィナンシャルが大幅安となり、全体水準を押し下げた。

イングランド銀行(英中央銀行)のハルデーン理事が、今年下半期の利上げを支持する可能性を示唆したことで、ポンドが値上がりしたことも株式相場の重しとなった。

プロビデント・フィナンシャルは17.6%の急落。一時は20%安となる場面もあった。消費者信用部門の再編成が今年度の業績の重しとなるとしたことが嫌気された。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 続落。金融とエネルギー株が売られ、全体水準を押し下げた。

ベルギーの金融大手KBCは4.0%値を下げ、STOXX欧州600種銀行株指数<.SX7P>で最も軟調な銘柄だった。支払能力の主要な判断基準となる中核的自己資本比率を16.6%とする新たな目標を設けた。調査会社キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリストらは、新たな目標は、余分な資本配分の余地を残さないと指摘した。

21日は供給過剰懸念から原油が値下がりし、石油・ガス株指数<.SXEP>は約7カ月ぶりの低水準に迫った。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 独30年債利回りが2カ月ぶりの低水準を付け、長短利回り格差は年初来の水準に縮小した。この日に実施された30年債入札が好調だったことが背景。

同入札では平均落札利回りは1.02%、応札倍率は2.0倍。根強い低インフレと原油価格の下落を背景に世界的な金融引き締めペースに対する見通しを見直す動きが市場で出ていたことから、数週間前から強い需要が見られていた。

強い需要があったにもかかわらず、発行額は8億ユーロにとどまると政府が発表したことで長期債利回りが一段と低下し、長短金利差が年初来の水準に縮小。利回り曲線の平たん化は市場で金融政策や金利の長期見通しに対し疑問が出ている時に見られる傾向がある。

DZ銀行のストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「原油安と低インフレ期待を反映した利回り曲線の平たん化が継続している」としている。

独30年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の1.05%。一時は2カ月ぶりの低水準となる1.035%を付けた。

独2年債利回りはマイナス0.652%。30年債と2年債の利回り格差は約168bpと、昨年12月下旬以来の水準に縮小した。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
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