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5月米ISM製造業景気指数が上昇、新規受注と雇用好調
[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業景気指数は54.9と、前月の54.8からやや上昇した。予想の54.5も上回った。
この日発表の5月のADP全米雇用報告も好調だったことから、米経済は年初に軟調となったものの勢いを回復している可能性があることが示唆された。
ISM製造業景気指数は50が景況拡大、悪化の分岐点となる。同指数はトランプ政権の景気刺激策への期待から2月に57.7と2年半ぶりの水準に上昇。ただその後は、政治問題で減税など措置の実施が遅延するとの懸念から2カ月連続で低下していた。
経済が勢いを回復しつつあることが示唆されたことで、連邦準備理事会(FRB)の今月の会合での利上げ決定が後押される可能性がある。
MUFGの首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「米経済は容認可能なペースで進捗しており、FRBは今月の会合で利上げを決定する公算が大きい。ただ、年内その後の金利の道筋については幾分暗雲が立ち込めている」と述べた。
5月は新規受注指数が59.5と、前月の57.5から上昇。雇用指数は53.5と、52.0から上昇した。
一方、価格指数は60.5と、68.5から低下。予想の66.4も下回り、昨年11月以来の低水準となった。
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